ちょっと長い事業所名の由来
北太平洋に暮らすクジラは、赤道近くの暖かい海で出産と子育てをします。
母クジラは、赤ちゃんクジラが育つまでの約半年間、なにも食べずに乳を与え続けます。
母クジラは、日毎にやせ衰えていきます。
実は、赤ちゃんクジラを育てる南の海は、母クジラにとってエサがほとんどないと過酷な環境なのです。
子クジラが成長し、からだに充分な脂肪がつき、冷たい北の海に耐えるからだができるころ、
母クジラのからだは3分の2ほどに小さくなっているそうです。
いよいよクジラ親子の旅立ちです。
めざすは遥か5,000kmかなたの豊かな北の海です。
でも、この旅はとても危険な旅でもあるのです。
北の海には、食べ切れないほどのエサがある反面、子クジラを狙うシャチが待ちかまえる恐ろしい海でもあります。
それでも親子のクジラは北の海をめざします。
母クジラは、自らの命をも投げ打つ覚悟でさまざまな困難から子クジラを守ろうとします。
小さなやさしい目をしたクジラのどこにその様なたくましさと勇気があるのでしょう。
私たちは、そんな母クジラの慈愛に満ちた姿に感動し、母クジラの子クジラを思う心を持って子どもたちを見守り、
手を差しのべたいと思い、事業所名を「小さな目のクジラ」としました。