代表メッセージ
こんにちは、放課後等デイサービス事業所「小さな目のクジラ」の岸田満行です。
私が、この放課後等デイサービスを始めようと思った切っ掛けは、一冊の本との出会い、
そして、友人の勧め、この二つのことがあったからです。
その一冊の本とは、あの「クロネコヤマトの宅急便」の生みの親である小倉昌男さんが書かれた
『福祉を変える経営』という本です。
以前より経営者として尊敬する小倉さんの著書を愛読していた私ですが、この本は、経営学の本というより
日本における福祉の実態が描かれたとても衝撃的で、また小倉さんの魅力があふれるものでした。
障がい者の自立という観点から書かれたこの本には、誠実で、抜群の経営感覚を持たれた小倉さんならではの
福祉の現場を改善する考え方や様々な挑戦が紹介されていています。
この本を読んでいたタイミングに、友人から「北九州にある放課後等デイサービスを見にこないか」という誘いを
受けたことによって、私の心の中で極自然に反応がおこり、放課後等デイサービスの事業所開設へと
突き進んでいきました。本当に出会いとは不思議なものです。
私が子どもだった頃のことを思い出してみると、学校が終わり、母親が帰ってくるまでの数時間を
友だちと一緒に過ごした放課後の何と楽しかったことでしょう。
秘密の基地づくり、小舟を漕ぎ出しての小さな航海、いろんなエサを試しての魚釣り等々、
それはまるで夜空に光を放つ星々のように、老境を迎えつつある私の心の中にあっても輝きを放ち続けています。
放課後という言葉の響きそのものが、幼かった頃の楽しかったことの結晶体と重なり合います。
私は鍵っ子でした。両親とも仕事を持っていたため、学校から帰っても家にはだれもいません。
だから放課後に友だちと遊ぶこと、そのことは私の楽しさ探しの必然の選択肢であったように思います。
この私がそうであったように、放課後に「小さな目のクジラ」に集う子どもたちにもワクワクする
魅力に満ちた時間を創ってあげたい。弾ける笑顔でいっぱいにしてあげたい。
そのほんの少しばかりの手助けができたら、と思っています。
そこから、子どもたちはきっと成長してゆく心の糧を得てくれるに違いありません。
この「小さな目のクジラ」に集う子どもたちとの出会い、その親御様との出会い、
“ 有り難い ”この出会いのご縁を共に喜び合えるよう、手をたずさえながら歩んでいけたらと願っています。
